2011年12月21日水曜日

信用の低いお客様との付合いかた


最近、「翻訳をきちんと納期内に納品したのに、翻訳代金を支払ってもらえない」という相談を、多くの翻訳者の方から頂いております。こういった現状を踏まえ、この記事では、問題になるような顧客・翻訳者を見極めるためのアドバイスをご提供させていただこうと思います。
まず、今日の翻訳業界では、未払いの問題が増えているのは、下記の三つが原因であると考えられています。

1.ネット上での付き合いで、実際に顔を合わせることが少ないために軽視される
2.世界的な不況で、キャッシュフローが厳しくなっている翻訳会社が多い
3.特に日本では、翻訳会社はサービス業の一つとして見られている。このため、お客様に『この訳が違う』など理不尽な突っ込みをされても、反論せずに減額に応じる翻訳者や翻訳業者が多い。

もちろん、まともな契約書を交わしていれば、このような事態が起きる可能性も少なくなりますが、問題が起きる前に避けることができるのならそれが一番でしょう。

案件を受ける前にこれをよく読んで、受けるべき案件かどうかしっかり見極めましょう:


1)翻訳者としての対応
未払いや理不尽な要求を出す顧客を非難する前に、翻訳者側ご自身もきちんと対応しているかどうか一度再考してみてください。納期に遅れたり、連絡をきちんと取らなかったり、明らかに意味の通らない翻訳文を納品したりすれば、顧客に非難する材料を与えることになります。もちろん、こちらに落ち度がなければ自信をもって対応できますね。 

2) 顧客が翻訳作業に精通しているかどうか
翻訳作業に詳しくない顧客、あるいは業界の仕事のプロセスを熟知していない顧客は、短期間で膨大な量の翻訳作業を依頼するなど、現実的でない内容の案件を発注してくることもあります。案件を受注する前に、その顧客・翻訳会社が翻訳作業について精通しているかどうか確認すべきでしょう。

3)単価に無理ないのか
単価が適正価格でないケースもよく見受けられます。プロのフリーランス翻訳者であるにもかかわらずまるでアルバイトのような価格で案件を受けるはめになってしまうこともありえますから、単価を確認して納得のいかないものなら事前交渉するか、その案件を受注すべきでないでしょう。

4) 発注書
なかにはこれを正式に発行してくれないなんていう翻訳依頼主もいるとは思いますが、翻訳の仕事を円満に進めていくためには、翻訳者、依頼主双方にとって発注書はたいへん重要なものです。なんらかのトラブルがあった際に、発注書が手元にないと、万が一顧客が理不尽な要求・対応をしてきたても反論する際の証拠にできないからです。