2011年11月2日水曜日

翻訳支援ツール「Google Translator Toolkit」


Google2009年秋に機械翻訳と手動翻訳を混合させた翻訳ツール「Google Translator Toolkit」を発表した。我々翻訳者にとって非常に有難いツールだが、日本の大手翻訳会社はこれをどのように受け取っているのだろうか。

Google Translator Toolkitの簡単な説明をすると「辞書やユーザーが作成した用語、これまで翻訳結果を蓄積した翻訳メモリを活用できるツール」となる。世界中に散らばる翻訳者による翻訳結果はデフォルトの状態では国際的に共有される翻訳メモリに保存されることになる(共有メモリに保存しないように設定可能)。他ユーザーと情報を共有し共に翻訳作業を実施することも可能である。我々翻訳者の作業効率を大変良くそして楽にしてくれる優れたツールであると思う。

 しかし、このツールの登場を日本の翻訳業者はあまり嬉しく思っていない様だ。先日、フリーランス翻訳者として登録している某大手翻訳会社から「Google Translator Toolkitを使うな」とのメールを頂いた。メールの内容を要約すると『プライバシーの保護』だそうだ。勿論、機密文章が世界共有のメモリに保存、蓄積されることは非常に危険なことであると認識している。そこで、メールを送信した某大手翻訳会社の担当者に電話にて直接問い合わせたところ「何せよ、皆がこれを使いだしてしまうと、我々翻訳業者の仕事が無くなりますからね。」と苦笑された。

個人的に翻訳業者こそ翻訳業界により貢献すべきだと考える。従ってこのような考えに対し理解し難いところがある。Google Translator Toolkitのような優れたツールが多ければ多い程、翻訳業界はより発展するのではないでしょうか。