2011年11月11日金曜日

翻訳者の立場


翻訳者の立場を考えて頂戴!
翻訳者として大切なのは、ターゲット言語に精通していることは勿論、伝えようとする情報を的確に伝えることのできる能力だ。その為、翻訳者は単にソース言語からターゲット言語へと機械的な翻訳を行うのではく、常に読み手の立場を考え、依頼者の希望により近い、完璧な仕上がりに常に努めている。

しかし、依頼者によっては『単純に言葉を変えているだけ』と考えているため、翻訳料金そのものを値切ったりする。

翻訳料金が安いと、翻訳者も一人の人間だ…誰が真面目に翻訳をしようと言うのだろうか?断るに決まっている。そうしてどうにか行われた翻訳の品質は低くなってしまう。翻訳は実に重要な作業であることを依頼者はもう一度再確認する必要がある。

翻訳に限らず、通訳についてもそうだ。僕が日本の企業に勤めていたころ、某企業との契約書(40枚程度)を日本語と韓国語で作成し、その調印式を行った。その際、通訳士を雇うかどうかの議論になったが、僕はこのような場では正式な通訳士を雇い、しっかりと進行させた方が良いと意見したが、上司たちは通訳士を雇うのはお金がもったいないと、あろうことか韓国クラブのネーちゃんを通訳士だと連れてきたのだ。はたして、そのような人が企業間の契約という大事な場面で通訳ができるのであろうか?しかも、どのような通訳を行うのかの情報も直前まで一切与えずにだ…

結局、通訳はボロボロ、集まった某企業の面々も耐え難い表情をしていた。
しびれを切らして、雇われた通訳士からマイクを取り上げ、途中から僕が通訳を行った。
本当にもどかしい…翻訳・通訳を節約しようとするとしっぺ返しが必ず帰ってくることを知るべきである。