2011年11月4日金曜日

中国語翻訳について


日本でも漢字を使用する為、中国語翻訳では惑わされる。
中国語翻訳に携わる多くの翻訳家が引っ掛かる重大な問題点がある。

日本でも漢字を使用しているから漢字の持つ意味をある程度理解できるため、漢字語自体では自然な日本語を構築できないという問題。

そして原文の構造をなるべく残そうとする為に訳文自体を不自然なものとする問題だ。

これらの問題は英語翻訳とは異なったものだ。

現在の英語翻訳が順送りの訳を強調していることに対し、中国語翻訳では順送りの訳を実行する事が難しくないところに落とし穴が存在する。

これは、中国語の文型が英語の文型と共通するところが多いが、英語と比較しても文字数が少ない、日本語と同じような主語、目的語、動詞の文型になっている文が多い、時間や場所は主語の前後に表す、無生物主語構文が左程多くない等、順送りの訳を実施する上で良い条件が揃っているためだ。

しかし、漢字語をそのまま日本語に訳して失敗したり、原文の品詞にこだわるばかりに、日本語として不自然は文となったりする。

日本語は名詞や形容詞よりもむしろ動詞と副詞に着目した文にした方がより自然な文となり、受け捉え易くなる。

中国語翻訳にはこの問題が常に付きまとう為、翻訳作業の苦労、時間の浪費などの直接的な原因となっている。

また、現代に於いて様々な外来語が日本でも使用されているが、中国語の場合、これら外来語の表記も全て漢字で表されている為、ある分野に於ける専門的知識を持つ翻訳家ではない場合、それら外来語の調査(インターネットでの検索や、辞書で調べる等)に対しても時間と労力を費やす必要がある。

そして、中国語翻訳の中で最も問題とされることは原文の漢字をどうしてもそのまま使いたいと思うところにある。

これは日本で使用される漢字と中国で使用される漢字の意味を比較しても大きな違いが無い為、漢字のまま残していてもある程度、日本人から見て理解できるために起こりうる問題である。

その為、安易に漢字を残そうとするあまりに実際に日本語へと翻訳された文章を読んだ場合、違和感のある文となる。

つまり、同じことを伝えたい時に、どのように伝えれば相手に分かりやすく伝わるのかと言う単純な問題に引っ掛かるのだ。

また少なからず漢字の中には日本で使用されるものと全く意味の異なる漢字が幾つか存在する為、実際はこうした問題も中国語翻訳家たちの悩みの種だ。

中国語原文をそのまま日本語へと翻訳した場合、文型、漢字の持つ意味など様々な問題が常に付きまとってくるが、日本人なら日本語でこれをどう伝えるのか?っといった問題に着目すれば自然な日本語翻訳が出来上がるだろう。

つまり、専門用語の徹底調査、漢字自体に惑わされない、中国独特の表現に惑わされない、原文の構成を維持するのではなく、日本語として自然な構成に努める、ソース言語とターゲット言語の文化的な位置関係を把握することにある。