2011年10月27日木曜日

方言を訳さなあかんねんけど、どないしたらええの?

まずは、最初にちょっと言わしてもらいたい事があるんやけど、この記事のトーンちゅーか、ちょっとガサツな書き方を許してもらいたいですわ。一応、方言に関する話なんやから、自分のいっちゃん慣れとる方言で書いたろかなあ思いましてな、とりあえず今回だけなんでちょっと堪忍してな。(それと、もっぺん言わしてもらうけど、日本語は母国語ではないんで、ちょっとおかしなとこはあったりすると思うねん。なんかすんません。)

ほんなら本題へと続けましょか。今回の本題は?っちゅーと、「方言と翻訳の困難な関係」ですわ。僕自身は英語、日本語、ほんでちょっとだけスペイン語しか出来ひんので他言語に関してはよー分かれへんけど、多分どの言語でも中には異なる方言はあると思いますやんか。中には「ちょっとしか変われへん」(例:大阪弁・京都弁)っちゅーやつがあれば、「何やねん、これ?!言語が全然ちゃうやん?!」(例:沖縄弁・日本語)っちゅーやつもあるわな。基本的には同じ言語やのに、なんでそんな変わるかって、そりゃあ国・地域・文化・歴史などなど、いろんな要因があると思うねんけど、普通は様々な方言の中から一つだけ共通語的なもんを選んでそれを「標準語」として使われるゆー仕組みになってんねん。ニュース、新聞、契約書、国語の授業、ビジネスなどに普段使われるんは、その標準語っちゅー方言なんですわ。

せやから、例えば和英翻訳を依頼されるとすんねやんか?例えば契約書とかなんかのユーザーマニュアルとかやったら、そりゃあもちろん原稿も標準語で書かれとるわけやし、ほんで納品するもんも当然きれいな「標準語」英語にせなあきませんやん。せやけど、例えば漫画・小説とか、ドラマや映画などの台本とかで、中のセリフは全部方言やったら、どないしたらええんやろて、思うやん?

今まではあんまなかってんけど、たまに来よんねん、そうゆー案件て。昔はちょっとおもろい感じなインディーズ映画の台本の和英翻訳の依頼を頂いたんやけど、 簡単に言うたらまだまだ「翻訳者の卵」に過ぎひん頃やったんで、めっちゃ困りましたわ。なぜか言うたら、セリフの半分ぐらいはコッテコテな大阪弁やったからやねん。元々は関西弁しか喋られへんかった僕からしたら、内容が余計分かりやすいんで全然ええねんけど、「キャラクターの雰囲気も喋り方のスタイルもできるだけ保つように英語にせー」言われてもな…思うて、ほんま困りましたがな。その中のキャラクターの喋り方や方言の使い方などがジョークやギャグのオチなどに完全に繋がってもうとる感じやったし、せやけど英語かていろんな方言がある言うても「アメリカ英語・イギリス英語」と「東京弁(もしくは標準語)・ 大阪弁」、それぞれの関係は全然ちゃうもんなんで、完璧に訳しようがないねん。最初はごっつ難しかってんけど、最終的には「標準語キャラクターはきれいな英語で、大阪弁キャラクターはうちの地元のスラングをちょっと濃くした感じ」ゆー風に決めて、結局めっちゃ楽しい仕事になりましたわ。(ちなみにクライアントがその「方言訳」見たら意外とめっちゃウケてもうたみたいで、怒られるんちゃうかなあ思うたら逆にえらい褒められよった。)

もう一つの例を出さしてもらうと、高橋留美子の「らんま1/2」っちゅー漫画てありますやん。高校時代によー観ててんけど、英語吹き替え版しかなかってん。ちょっとオタクっぽい話になってまうかも知れんけど、響良牙(ヒビキ・リョウガ)ゆーキャラクターが東京都練馬区を捜しに出て、迷子になってもうて結局四国に辿り着いてまうっちゅーシーンがあんねん。なんかおかしいぞて気付いて、そこらのおっちゃんに「練馬区はどこですか」と声をかけると、(日本語のセリフはハッキリ覚えてへんけど)「え?ここは四国だよ?」みたいな答えが返ってくるシーンやねんけど、その村のおっちゃんは英語吹き替え番では思いっきりアメリカの南部(つまり「ど田舎」)なまりで喋りよんねん。後から日本語が出来るようになってもっぺん観てみると「あ、うまいわ、これ!」と思うた覚えありますわ。さっき言うとったインディーズ映画の台本をどないして訳したらええんやろて困っとる時に、このエピソードをたまたま思い出してしもうてめっちゃ助かりましたわ。

場合によっては方言なんか気にせんと普通に訳したらええやんちゅー時はもちろんあんねんけど、やっぱしこうゆーシチュエーション(要するに、「方言やないと意味 伝われへん」ゆー時)は頑張ってうまい事「言語と言語」の上に、「方言と方言」のことをよー考えて訳すべきやと思うねん。当然、契約書や特許やったらあかんねんけど、漫画や小説などはたまにはええんかなあて、僕は思いますわ。ええんかなあっちゅーか、こうゆーのんて楽しいし、勉強にもなるし。

もちろん、ちゃんとしたウェブサイトに載せるような記事とかやったらあかんけどな。

あっ、やってもうたがな…。