2011年10月24日月曜日

翻訳業者 対 個人翻訳者


当サイトをオープンしてから、翻訳の依頼を翻訳会社に発注した方が良いのか、それとも個人の翻訳者にお願いすべきか、聞かれる事が多いです。そこで、翻訳者を取りまとめている翻訳会社のプロジェクトマネージャーである私が、自分の意見をここで述べたいと思います。
翻訳会社の本来あるべき仕事とは、お客様から発注されるテキストを翻訳するだけではなく、その案件を全体的に管理し、品質の高い納品物を納期内にお客様に提供することです。もちろん、翻訳会社は、その案件に相応しい翻訳者を選択する事を期待されるし、さらに、納品の前に第三者により品質チェック、レイアウトの調整など、行わなければいけません。

但し、近年、『本来あるべき姿』は、現実とは違ったものです。インターネットの普及により、法人化した小さいエージェントが増えて、結果的に、業界の標準単価は半分ぐらいに下がりました。それに対抗するために、ほとんどの翻訳会社は競って単価を下げてしまい、そのおかげで、本来やるべき品質チェックや案件管理は出来なくなっています。

その為、個人のお客様にとっては、手数料をとる以外に何もしない翻訳エージェントよりは、良さそうな翻訳者を選んで、直接仕事を依頼する方が良くなりました。Active Gaming Mediaはもちろんですが、ほかにも、素晴らしい個人の翻訳者が登録されているサイトは、沢山あります。

しかし、貴方が複数言語を一度に翻訳しないといけない法人様であれば、何人もの翻訳者とメールのやり取りなど行うのは、面倒な事でしょう。そのような場合は、翻訳会社に案件を任せたほうが良いかもしれません。但し、必ず、細心の注意を払って翻訳会社を選びましょう。確認していただきたい点としては:

1.会社の中でネイティブの翻訳者がいるのかどうか。

2.過去にこれらの言語の翻訳経験があるのかどうか。ほとんどの翻訳者のホームページを見ると、『50言語対応可能』などと書いてあったりしますが、大体は事実と異なります。発注を受けてから必死に翻訳者を探すエージェントが多く、私も、翻訳者だった時、まともなトライアルなんてさせられた事がありません。

3.他社との価格を比較しましょう。

4.タイプミスや翻訳漏れがある場合は、10%値引きしてもらうなど、なんらかの条件を付けましょう。

但し、一番重要な判断ポイントは、こちらです:翻訳コーディネーターの対応。日本の営業担当者の対応は海外に比べると優れていますが、基本的に良いコーディネーターとは、原稿を受け取るだけではなく、幅広い付属資料、用語集なども請求してくるはずです。品質に対する熱意を感じさせるような人であれば、それは間違いなく良いプロジェクトマネージャーでしょう。

従って、個人の翻訳者にも翻訳会社にも長所と短所はありますが、翻訳案件を依頼される際に一番大事なのは、その案件の内容にきちんとあった翻訳者や翻訳会社を選ぶことです。